2004年4月の独り言

2(金)晴れ。暑かった。。

今日ついにプロ野球セリーグが開幕しました。
つい2年ほど前までは、野球の事なんて全く興味もなく、ルールもよくわからないし、スポーツ新聞を読んだ事など勿論なく、まさか野球ゲーム(実況パワフルプロ野球!)をするようになるなんて誰が想像できたでしょうか!!最近の夕食後の決まり文句と言えば「さ、一戦交えよか」なのです。座布団を2枚テレビの前に並べて、「お願いします!」のお辞儀から始まるのです(笑)。自分で投球の組立などを考えるようになった事で、実際の試合の見方も自ずと変わってきたように思います。今日はひいきにしている阪神が、粘りのあるいい野球で勝ち、気分も爽快です。ダンナ平林がひいきの中日も勝ちました。こんな日は平和です。。
今年はオリンピックもあるし、しばらくは野球の事がかなり高い割合で話題にのぼる事でしょう。野球以外にもまだ詳しくはないけれどいろんなスポーツに興味が出てきたし、こんな感じできっと他にまだ知らない面白い事あるんだろうなぁ。


4(日)雨が降って肌寒かった。。

阪神開幕3連勝!!中日も開幕3連勝!!しかも、中日は延長11回裏に立浪選手のサヨナラヒットで、復帰後初先発の川上投手の勝利を援護したのです。素晴らしい!
今日は夕食後の野球ゲームはナシ。その代わり野球中継をテレビでハシゴしつつ見ながら、CMの間には衛星放送で、メジャーリーグで活躍する日本人プレーヤーの番組を見ました。私が野球というスポーツを好きになった理由の一つは、「選手のいい言葉」を聞いた事なのです。たとえば、イチロー選手の「僕にとってのスランプは打てない事ではない。感覚がつかめずに打ててしまう事だ」という言葉。これは考えさせられる言葉でした。
オリックスにいた時代に、凡打をしたにもかかわらず打った瞬間に感覚がフッとつかめたのが嬉しくて、ニヤニヤしながらベンチに戻っていたら監督に「凡打してニヤけて帰って来るヤツがあるか」と怒られたとか。そりゃパッと見たら不真面目な選手に写りますよね。でもきっと監督はすぐわかったんでしょうね、彼の成長が。そしてまた、メジャーに行く前の数年間は自分のフォームがなかなか掴めず、いろいろ試す中でも数字が落ちなくて、変に結果だけ思いのほか残ってしまい内心もがいていた、というのです。数字が残れば、結果が良ければいい、というのではなく、自信と確信に支えられてこその健全な肉体、という事でしょうか。そして「自分がこの先野球を続けていくためには環境を変えるしかない!」と思ったそうです。そして今のアメリカでの大活躍に繋がっていく訳ですね。恵まれた身体能力だけでも理屈だけでもなく、その両方のバランスがとれていなければ、いい状態で長く続ける事はできないのですね。これ、何の世界にも通じます。
あと、渡米してトリプルAやマイナーを経験して大成し、今やエクスポズの要の大家投手。マイナーでの修行時代、メジャーのように相手バッターのデータを全て把握できる訳ではなく、しかもメジャーに行くためにはいい結果を残さなければならない中、「相手がどう打つか」で投げるのではなく、「自分が何で勝負すべきか」が大切だと考えるようになり、冷静に投げられるようになった、と言います。これも素晴らしい事だな、と。
いや、本当に成長する前って苦しいものなんですねー。悩む時って突破の直前なのかも。そう思ったら、ちょっとまた前に進めそうです。


10(土)よく晴れた。桜は葉桜。。。

今日は、作曲家でクッキーコーラスの指揮者でもあり京都芸大の先輩、安川温子さんが主宰されている「温楽会(オンガクカイ、と読む)」のコンサートがありました。オンガクカイの「オン」の字は「音」ではなく、安川さんのお名前「温子(ヨシコ)さん」からとっています。安川さんとその仲間たちによる文字通りあたたかい手作りのコンサートで、不定期で開催されており、メンバーはその時によっていろいろです。今日はメゾソプラノ独唱から始まり、ピアノソロ、そして珍しい楽器テルミン、ポルトガルギターとクラシックギターのデュオが登場。最後にクッキーコーラスが歌いました。今回私は独唱と合唱の伴奏を担当。
ロシア発祥の「テルミン」という楽器を初めて生で拝見したのですが、その奏法や音色にいたく感激してしまいました。電子楽器なのに、なんと温かくいい音なんでしょう!本当に人間の声と似ているのです。曲目はサンサーンスの「白鳥」、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」より「サンライズサンセット」、ロシア民謡「モスクワ郊外の夕べ」、サンサーンスのオペラ「サムソンとデリラ」より「あなたの声にわが心は開く」を演奏されました。どの曲にも哀愁というか、心の中にそっと入ってくるような優しい慰みに満ちた音がするのです。今朝とても悲しい事が起こった私には、なんだか「ヨシヨシ」と頭をなでてもらっているようで、今にも涙が出そうでした。(その事についてはまた後日。。。)


13(火)くもり空。。

先日、真ん中の妹のお舅さんが交通事故で亡くなられました。その日の朝、仕事に行こうと準備をしていたら携帯電話が鳴って、焦った様子の母が「昌利さんのお父さんが交通事故に会って、病院に運ばれたらしい。」というのです。母は、莉奈ちゃんの入学式や健志くんの4ヶ月検診でバタバタしている妹のところに手伝いに行っており、その日は昌利さんが東京出張で留守、妹は侑希ちゃんの歯の矯正のために歯医者に出かけて留守、母しかいない時に病院から第一報の電話がかかってきたようです。4ヶ月の健志くんを抱えて、右往左往しているようでした。私は昼も夜も仕事が入っており、身動きがとれそうになかったのですが、お休みだったダンナ平林が電話等の連絡口になって、すぐに車を出してひとまず妹のところに向かい、皆の足になってくれました。その皆の願いもむなしく、その日の午後、ついに天に旅立たれてしまったのです。妹のお舅さんなので、あまりゆっくりとおしゃべりをした記憶はないのですが、地元姫路で混声合唱団に所属されていて、私の事をかなり好意的に応援して下さっている、と妹から常々聞いていました。私が出演する演奏会に、姫路から駆けつけて下さった事もあります。妹の結婚式の時には、新郎新婦の父親が二人とも合唱人なので、賛美歌をまるで張り合っているかのように大きなエエ声で歌っていたのを思い出します。お通夜の時には、合唱団のお仲間がいらして「はるかな友に」を歌ってらっしゃいました。私の父も好きな歌でした。
「静かな夜更けに いつもいつも 思い出すのは お前の事」
大好きな合唱仲間のあの歌声は、届いているでしょうか。そして今頃、先にいった父から「まだ来なくていいのに」なんて言われてるのかな。それとも二人仲良く歌でも歌って、楽しくハモッてたりして。二人の親父様、私たちはこれから家族皆で人生を仲良くハモっていきたいと思っていますので、どうぞ見守っていて下さいね。


15(木)快晴。暑いなぁ。。

高校、大学の同期生で今も時々一緒に仕事をしている仲間の一人に、マリンバ奏者で昨今のアンティーク着物ブームの先駆けとして有名な通崎睦美さんという人がいます。彼女とは、大学卒業後に伴奏した事がきっかけで親しくなったのですが、高校時代からその音楽性はもとより、個性的な言動や行動、キャラクターにはひそかに注目していました。当時は、
「きっとマリンバで一世を風靡して有名になって、全国を駆け回るようになるのだろう。」
と思っていたのですが、そこはさすが彼女、一筋縄ではいきません。古着の着物に興味を持ち、様々な角度から深く探求したらしく、時々新聞や雑誌記事で顔を見るなぁ、と思っていたら、とうとう本を出版しました。
1冊目は「天使突抜一丁目」(淡交社)。彼女の住所からとった(本当の住所です)面白い題名のもので、着物との出会いをはじめ、生い立ちや住んでいる京都についてなど、身のまわりにあるものをテーマに自由に書かれたエッセイ。次に出されたのは、「ソデカガミ」(PHP研究所)。美しくて面白い、銘仙の着物についての本です。彼女の文章は決して堅苦しくなく、また知識はさり気なく、センスはいかんなく発揮され、その分野に明るくなくても面白く読ませる「推進力」があるような気がします。
その彼女の選展「通崎好み」が来る5/11から6/20まで大山崎山荘美術館で開催されます。アンティーク着物以外にも絵画や小物のコレクションが紹介され、また彼女お勧め京菓子「末富」による大山崎限定カフェセットも登場するのだとか。是非友達誘って行かねば!!
6月には久しぶりの共演が北海道で実現の予定です。今やマリンバの演奏だけでなく、着物に関するトークショーなどにもゲストでよばれたりする大人気で、全国各地を飛び回っているようですが、どうかくれぐれも身体をこわさないように気をつけてほしいものです。共演、楽しみにしてます。


19(月)一日中雨でした。。

今日も高校以来の友人の話をします。同じピアノ弾きで同級生ですが、ただいま某大学の院生として頑張っています。彼女の名前は山田真由美さん。大学卒業後に彼女がピアノの師匠に選んだ人が私と同じ師匠だった事もあり、ピアノデュオを組んで演奏会を開いたり、一緒に活動する事も増えました。音楽的には決して押しつけがましくなく、静かに自分の心と音に耳を傾けて作り出す、優しい音を紡ぐ人という印象です。
新学期が始まり、院も二年目で余裕かと思いきや、これが結構大変らしいのです。院二回生という事は、もう卒業の年なのですね。何やかやと演奏する機会は増える一方で、仕事を減らす訳にもいかず、板挟み状態で身体がツライらしく、メールにも元気がありません。もともと頑張り屋な上に、厳しすぎるくらい自分にはなかなかOKを出さない人なのです。春休み中に大きな本番があって、それに向けて遊びもあまりせず、懸命に取り組んでいたので、きっとその反動で身体がSOSを出しているのでしょう。合間に家で生徒を教えたり、学校で教えたり、バレエ教室でピアニストをしたり、見たところ手を抜く様子もなく、毎日あちこちに駆け回っているのです。私はいかにバレないように手抜きをしようかと、そればっかりですが、彼女を見ていると時々自分が恥ずかしくなって反省し、次の日闇雲に練習してみたりもします(苦笑)。真面目、これは素敵な長所です。でも身体壊さないでいてほしいなぁ。早く元気になってねー。そしてまた美味しいもの食べに行こう!


22(木)早朝。暑くなりそうな予感。。

昨日、谷混出身の羽尻くんと美枝さんの結婚パーティに行ってきました。二人は在団中からカップルとして地に足がついている雰囲気を醸していて、お互いが離れた場所にいても、いつも思い合っている感じでした。そんな二人が晴れて夫婦に!!素晴らしい。。。
さすがに昨日は二人とも「新しい門出に立っている緊張感と期待に胸一杯の、新芽のように初々しいカップル」でした。そしてそれを応援しようと駆けつけた仲間たち。一緒にその場に居させてもらって、私も気持ちが柔らかく優しくなりました。今年は谷混の結婚ラッシュらしく、既に何人かから「この日を是非空けておいて下さい!」と頼まれています。幸せの「イッチョカミ」に忙しくなるなんて、本当に嬉しい事です。


26(月)晴れのち雨でした。

昨日、高見家のチビ達とさっちゃん(我が妹、彼らの母)を連れて、加西市にあるフラワーセンターに行ってきました。我ら夫婦は初めて行ったのですが、昨日は肌寒いながらも空は晴れ渡り正にチューリップ日和、最高に気持ちのよい一日となりました。なぜわざわざそのフラワーセンターだったのかと言うと、そこで「オランダの民族衣装無料貸し出し」というイベントがあり、昨日が最終日だったのです。それを侑希ちゃんと莉奈ちゃんに着せたくて、さっちゃんは以前から最終日に行こうと決めていたようなのですが、先日の悲しい事件の後(4/13日分参照)高見パパは週末毎に姫路の実家に行く事が多くなり、残念ながら昨日も家族サービスができなくて、我ら夫婦が代わりに行った訳です。ぽかぽかお天道様の下、久しぶりに芝生に座って可愛い姪達と楽しく食べたお弁当は、格別の味がしました。撮った写真の中の皆の笑顔も、チューリップに負けないくらい満開なのでした。


28(水)かなり肌寒い日でした。

さていよいよ合唱シーズン到来の様相を呈してきました。昨日は、7/4のジョイントで歌う「北へ」(メディックス単独ステージレパ)の練習、おとといはそのジョイントの合同レパ「季節へのまなざし」の練習、今日はゆきやなぎで6月の合唱祭のレパ練習もしました。今ウチのピアノの上はエラい事になってます。楽譜が産卵、もとい、散乱しているのです。
しかもこの時期は、毎年恒例フルートの水越典子さん門下生発表会もあり、明日は初合わせです。今回16人ほど伴奏するので、朝10時からおそらく21時頃までかかるでしょう。毎年G.W.前のこの時期は、泣きそうになりながら莫大な量の譜読みをします。G.W.が明ければそろそろ谷混や阪大男声の練習も始まるでしょう。楽譜の山を見ると、「これらを本当に弾けるようになるんだろうか」と急に不安にかられたりもしますが、合唱団の人たちから「ピアノが入ると本当に気持ちよく歌えます!」なんて言われると、つい「そぉ?」とまた張り切ってしまうのです。さて、身体の調子も整えて、関わっている人たちに迷惑かけないように頑張ろうっと。


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