2004年6月の独り言 |
1(火)爽やかな晴天。 最近ワタクシ、ジムに通っています。最初はダンナ平林が「泳ぎたい。。」と言い出したのですが、一人で会員になるより家族会員として一緒に入った方が割安だという事で、一緒に会員になったのです。続けられるか心配でしたが、ダンナの方は、週の半ばと週末とでコンスタントに通っているし、私は午前中が有効に使えるので、結構楽しく続けています。これでダイエットとか目標にしているとシンドくなるのでしょうが、ただの運動不足解消なので気楽です(いいのか?)。要は「続けないと意味がない」という訳です。 ちなみに今日は「簡単ストレッチ」と「スッキリ二の腕」というプログラムに参加してみました。この「スッキリ二の腕」が意外とキツかった!伸縮するロープを使って上腕のトレーニングをするのですが、チカラコブは普段よく使うのに対して、二の腕ってのは普段使わないんですよね。ロープを引っ張る二の腕がキツさに「ぷるぷる!」って震えるのを体感しました。トレーニングの最後には、毎回エアロバイクを20分してさらに汗をかくので、終わってすぐシャワーを浴びます。髪がまだ半乾きの状態での帰り道が、今の時期本当に気持ちいいのです。積極的に通っている原因は、始めた季節が良かったって事もあるかな、と思っています。 6(日)曇天。。ついに梅雨入り。 先日の友人との会話で出てきた「変わらずにいる事の難しさ」について。 わかりやすく言うと「年をとらない人はいないはずなのに、年相応に老けていかない人がいる」という話。これ、実はいろんな所に通じる難しい事なんですよね。 合唱団に行くとよく指揮者がいう「音を延ばしたり同じ音が続く時には、お腹で支え続けないと、音が下がって聞こえますよー!」っていうアレですね。「自分が何もしない」のと、「外からは何もしていない(変化していない)ように見えるために、何かをする」という事は、当然違う結果になるのです。 私のピアノの師匠も言いました。「音楽がまるで無意識のうちに自然に流れているように聞こえさせるためには、バランスや何かいろいろ考え抜いて、つまり多くの事を意識して一度不自然を通り抜けなければ、到底たどりつかない」と。何事でも「質を保つ」事は、生半可な事ではできないのですね。人間のエイジングにしても、考えに考えて試行錯誤をした結果、「いいえ、私は何もしていないんです」くらいに周りにはやっと自然に見えるのかもしれません。試行錯誤といっても、それは単に「いろんな美容液を試す」といった類の事ではなく、おそらく内面的に人間としていろいろ物を考える事だと思いますが。 そのためには「自然に、しかも美しく見える(音楽の場合、聞こえる)」というのが一体どういう事か、勿論予め感覚として備えておくべきでしょう。そして「何もしないで楽だけどちっとも美しくない」のが自然でいいのか、「いろいろ考えなきゃいけないけど、自然に美しく見える(聞こえる)」のがいいのか、と。 何事も「キープする」という事は、「頑張っている事をアピールする」よりも地味な分、大変な作業だと思えてなりません。しかもぱっと見、わかりづらい!でも、わかる人にはやっぱり、わかるのではないでしょうか。。。 8(火)雨のちくもり。 今日は第35回関西学生混声合唱連盟の演奏会。足元が悪い日だったにもかかわらず、大勢のお客様が来て下さいました。第4ステージが立命館大学混声合唱団メディックスと私の出番で、団員たちは緊張しながらも休憩後すぐだった事もあり、気分も新たに舞台に立つ事ができたような気がします。一週間前くらいの練習から、いろんな先生方の厳しい指摘や注意をされた事で、団員たちも最後必死に食らいついてきたな、という感じです。今年は「夏のジョイント」という例年とは違う活動をする事になり、いろいろ勝手が違う上に曲数も多い訳ですから、どうしてもアップアップな部分もあるにはあるのですが、彼らは今懸命に学ぼうとしているようです。 今日の舞台は、指揮者の堀岡さんがいい表情で振っていた事、歌い出す前の表情を見たら皆いい顔をしていた事、そして私も気持ちよく過ごせた事から、きっと聴いて下さった人たちにも何かイイ物が伝わっているのでは、と思っています。さぁ、明日からはジョイントに向かってまた頑張ろう!! 11(金)一日中、雨でした。 今日は珍しく合唱関係の仕事が入っていない日だったので、午前中からいつもと違う向きの曲をいろいろ練習しました。夕方に家で一人生徒を教えて、その後車で大阪まで教えに行き、帰りはさすがに疲れてしまい、少し不機嫌な運転手になっていました。 ある信号の手前に、自転車ごと倒れているおじさんがいました。その前に原付の女の子が立っていたので、てっきり接触でもしたのかとしばらく見ていると、おじさんがなかなか起きません。「まさか心筋梗塞?」とイヤな考えも浮かび、思わずハザードを出して車を止め、様子を見に行きました。女の子にどうしたのか聞くと、「わかりません。ガシャンと音がして振り返ったら倒れていたんです。」と言うのです。本人に「大丈夫ですかぁ?聞こえますかぁ?」と聞いてみました。すると「大丈夫や。もう行って。」との答え。でも起きようとしません。車の多い道なので自転車ごとそのままにするのも危ないし、途方に暮れていたその時、また一台車が止まって、若いお兄さんが降りて「事故か?」と駆け寄ってきました。「とりあえずここにいると危ないから歩道に上がりましょう。」と言って、自転車とおじさんを歩道へ誘導したら、おじさんがかなりの酩酊状態である事が判明。相当ヨレヨレです。「今日は風が涼しいから、ここでちょっとお酒をさましてから帰って下さいね。」と皆で言い聞かせて解散したのです。おじさんは「最近の若いモンもエエトコあるなぁ!」とゴキゲンさんでした。かすり傷ですんで良かったね、おじさん。皆さんも飲み過ぎには注意しましょう。 13(日)晴れー! 終わりました、大阪府合唱祭。昨日はゆきやなぎ、今日はクリトメリアの伴奏で出演し、2団共いい収穫があったように思います。ただ、2団共これで終わりではなく、これを踏まえて次に進まなければならないのですが。ゆきやなぎは来年のリサイタル、クリトメリアはこの9月に開催予定のリサイタルで、今回歌った曲を歌う事になっているからです。 私にとっていつも嬉しく思うのは、2団とも団員さん達が意欲的で前向きな事です。何かイベントが終わっても、ちっともしゃがみ込まずに切り替えて行く人達なのです。これは素晴らしい!今日も疲れはあったものの気分良く帰途につく事ができました。そして、帰宅後今日こそは絶対に実現させたい事があったのです。それは「らっきょう漬け」と「梅酒」を作成開始する事でした!先日張り切って買っておいた「らっきょう」と「梅」が、時間がなくて放っておいた結果いたんでしまい、かなり悲しい思いをしたので、昨日合唱祭の帰りにその2品を買い直し、再び今日こそ漬けるぞ、と決めていたのです。念願の2品、プラス「グレープフルーツ酒」が新たに準備できました。美味しく出来るかどうかは未定ですが、「時間をはしょっては出来上がらない物がある」って、なんだか植物を育てるのと同じで、見守る気持ちが楽しかったりします。去年漬けた梅酒が、今かなりいい感じに熟成されて美味しいので、期待したいところです。 20(日)くもり。台風接近中。。。 きのう10時10分発全日空773便で札幌でのコンサートに向けて出発し、さきほど無事に帰宅しました。移動距離分相当に疲れてます、はい。 今回は北海道の呉服屋さん主催のパーティに通崎さんがゲストとしてよばれて、前半がコンサート、後半が着物についてのトークショーというものでした。お客様はほとんどが和服で、しかもやはりいい物を身に付け慣れている印象があり、会食の時にたまたま近くだったご婦人は「きのう黒の結城紬を買わされましたの。。」とおっしゃるのです!!結城紬は高価でなかなか通の方でもおいそれとは手が出ない代物、しかも黒!!きのうもさりげなく品のいい涼しげな着物をお召しになってましたが、さすがでございます!! その中にあっても、後半に着替えて着物で登場したむっちゃん、その着こなしは堂々としていて素敵でした。自分で立ち上げたブランド「リ・ティン・タン」の、茶色をベースにグレーの花と朱色に近い赤の葉が散らされたもので、やはりよく似合っていました。色使いや模様の組み合わせは、シックでありながら大胆さもあって、彼女そのものです。 ちなみにこの「リ・ティン・タン」というのはベトナムの数え歌だそうです。それも、子供が歌う類のものではなく、男性が好みの女性に対して「君の黒髪が好きだ」とか、「君の手の形が好きだ」というように数え上げていく歌なのだとか。そう聞いて、改めてその着物を見てみると、なんとなくその雰囲気が漂っています。きっとその女性は、すぐには喜ばずに、しばらくは気がないフリして歌を聞いてるんじゃないかな、と。可愛いのにちょっと意地悪、みたいな。しかもハッピーエンド。あ、これはあくまでも私の独断と偏見に満ちた勝手な推測ですけど。 25(金)雨が降ったりやんだり。。。 昨日、7/16の「歌うよろこび」のリハーサルがありました。畑きみ子先生の門下生による独唱ありアンサンブルあり、日本歌曲あり外国語歌曲ありの盛り沢山コンサートです。 私は今回飯沼さんの伴奏をさせて頂く事になっているのですが、ちょっとクセのある曲達なので、楽しみつつも油断はできない感じです(笑)。私にとって今何が楽しいって、やはり今までに出会う事のなかった人や音楽に触れて、居心地が良かったり時間が短く感じられたりするひとときが楽しくて仕方ないのです。そして、今回初めて畑先生のお宅までレッスンに伺った時から、実は私、先生の大ファンなのです!!大好きだった父方の祖母に雰囲気が似てらっしゃるのも、大きな理由かもしれません。笑顔の可愛らしい事!そして勿論門下生に対しては自分の感じた事、言いたい事をはっきりとおっしゃいます。それはとりもなおさず愛情の賜物でしょう。生徒達が可愛くて仕方ないのですね。リハが終わり、何人かでお茶を飲みに行った時にされていたお話で、先生がいかに誇りを持って門下生を大切になさっているかが良くわかりました。門下生は本当に幸せですね。何しろ出会って間もない私が、先生の側で「しゃーわせだなぁ。。」と感じているんですから。 30(水)晴れ。暑かったぁ。。。 今日のゆきやなぎ練習では、久しぶりにきーちゃん先生レパの「マウンテンナイツ」をする事になったので、お休みが二人もいたメゾ1にヘルプで入り一緒に歌いました。 やはり歌う事は楽しい!!最近、学生時代よりも音域が広くなり、声も大きく出るようになったので、心からのびのびと歌う事ができます。「マウンテンナイツ」は、微妙な和音や難しい音程の跳躍があり、またひとつの音を長く延ばす事もしょっちゅうで、歌い回しになれるまでは結構いろいろ大変です。自分のパートの音が取れたと思っていても、いざ合わせてみると他のパートの音に邪魔されて訳がわからなくなってくるのです。メゾのパートは隙間に入りくんだようになっており、皆首を傾げながら歌っていたので(苦笑)今日の私は大サービス!!初めて歌うパートだったけれど、大きめの声を出しながら、メゾの人達のカセットテープに入るように歌ってみたのでした。頑張って復習してねー。 午後は山田姫んちで、彼女の本番前緊張練習を聴かせてもらいました。シューマンの名曲「クライスレリアーナ」です。毎日仕事をしながらも相当頑張って練習しているようで、以前より大人な感じの音でした。時々ふと臆病な音楽に聞こえる所があったので、手元の事より空間を通した自分の音を信頼してみて、と話してきました。本番当日は仕事があり聴きに行けないので、ご成功を祈っていようと思います。 そして夜は谷混の最終合わせ。企画ステージを中心に通してみて、気になる所をチェックしたのですが、やっと今日このステージの全体像が掴めた気がします。さぁ、あと二日、当日一緒にのびのび楽しめるように、残りの時間やれるだけの事をやろうね。 |