2006年8月の独り言

1(火)くもり。蝉は鳴いてます。

朝一番に、車の事で印鑑証明をもらいに市役所へ。市役所って8時45分から庶務が始まるんですね。お疲れ様な事でございます。行きはマイカー通勤のダンナ(真っ赤なフォーカスにご満悦)に送ってもらい、帰りはバスを使う事にしました。
普通にいつも乗る停留所から乗ったのですが、ウトウトしていると何やら急に右折をしたようです。でも、いつもの道にそんな急な右折はないはずだし、と夢うつつの状態の中考えてふと外の景色を見ると、いつもと違うのです。はっとして、そこで降りました。
どうやら、終点は同じだけれど少し遠回りのコースを走るバスだったようです。降りるはずの停留所には、そこからあと二つほどの距離、お天気も曇りだし、iPodでくるりを聴きながらてくてく散歩です。大きな国道沿いなので、空気がいい訳では全然ありませんが、そんなに汗だくにもならずいい運動ができました。音楽が一緒だと回り道がちょっとしたいい時間になりますね。


3(木)晴れ。毎日暑くてフラフラです。

たくさんの方から誕生日を祝うメールを頂き、感謝感激です。ありがとうございます!
今日は午前中にクリトメリアの練習があり、久しぶりにオルガンの木島先生が練習場に来られました。相変わらずの素敵な立ち居振る舞いとお話と明るい笑顔で、そこにいる人たちを釘付けにしてしまわれました(笑)。
しかし、残念ながらゆっくりとお話する間もなく、13時から始まる発表会のために団員さんの車に乗せて頂いて池田アゼリアホールへ。毎年お手伝いしている友人のトシちゃんちの発表会です。トシちゃんがチェロ、ダンナさんのもっちゃんがホルン、お姉さんがフルート、お父さんがバイオリン、お母さんがピアノという音楽一家です。ここでいつも、伴奏とアナウンスのお手伝いをしています。演奏前に「1番、◯◯◯(名前)、◯◯作曲◯◯◯(曲名)」とプログラムを読み上げていくのです。年に一回この時期に会うここのご家族、皆いい人ばかりです。帰りはいつも「じゃ、また来年もよろしく!」。こちらこそ、です。
そして、夕食はなんと「目の前で揚げてくれる天ぷら屋」デビュー!そう、「今年は何が食べたい?」とダンナに聞かれて「上等な天ぷら」と答えたのです。梅田にあるハービスエントの中にある「あげさんすい」というお店に行ってきました。天ぷら屋さんだけど美味しいワインを飲ませてくれるというのがウリだそうで、お洒落な雰囲気といいカウンターの中にいる若い板前さんたちといい、さすがに梅田の新しいお店だけあるな、という感じです。今回は二人とも同じコースで、ダンナは赤、ワタクシは白のグラスワインをそれぞれ頂きました。この白ワインが超美味!天ぷらでは「車エビ」や「穴子」はもちろん、「枝豆ととうもろこしのかき揚げ」や「芽キャベツ」、「エシャロット」など珍しくて美味しいものもたくさん頂きました。天ぷらが終わって「三つ葉と小エビのかき揚げの天茶(おだしでお茶漬けみたいに食べる)」が出てきて、お腹いっぱいだなぁ、と思いつつ食べてみると意外とサラサラしていて完食!その後のデザートもしっかり頂いて、ほろ酔いでご機嫌な誕生日ディナーとなりました。少しお値段ははるけれど、デートにも接待にもオススメの素敵なお店です。チェキラ。


6(日)朝から蝉の大合唱!もちろん晴れ。

おとといから昨日の二日間、マリンバの通崎さんとのコンサートのために兵庫県の多可町というところに行ってきました。新幹線で姫路に降り立ってからちょうど一時間ほどのこの町は、年に2回ほど音楽鑑賞の機会があり、今までにもいろんなジャンルの音楽家をよんでいるのだそうです。
今回の会場は加美中学校の中にある「かみんぐホール」。椅子を120ほど並べてちょうどいい感じのこじんまりしたスペースです。天井が低く横に長いこのスペースでは、マリンバを壇上にのせると響き過ぎ、心地よい響きを超えてしまいました。それにピアノは壇にのせづらく、しかも下に置いたままだと両者の響きが合いません。そこでマリンバをのせるのをやめて、その代わりに座席の最後列に壇を設置、椅子を一列壇上にのせる事にしました。これは通崎さんのアイディアです。
かくして、マリンバとピアノを丸く囲む形で椅子が並べられ、円形劇場のようなスペースを作る事に成功、演奏会には座席数を超えるお客様が来られ、大盛会のうちに終える事ができました。文化連盟の会長、笹倉さん(音楽好きの木工作家さん。近々ミュージカルの舞台にも立たれるそうです!)のお宅にて打ち上げをして頂き、お部屋に置かれた温かい雰囲気の作品に囲まれ、美味しいお料理とお酒でほろ酔いのいい気分になり、宿につくなりほぼバタンキューでした。
翌日は、その近くにアトリエを持つ谷本天志(たにもとたかし)さんのお宅にお邪魔しました。通崎さんの着物のデザインや、演奏会のフライヤーのデザイン、展覧会のプロデュースなども手がけられる谷本さんは、現在、大学で教鞭をとられる傍ら、作家活動をされています。そのアトリエが、昭和初期に建てられたという立派な茅葺きのお宅(雑誌に取り上げられるほど!)の隣にあり、通崎さんとワタクシは昼食に招待を受け、谷本さんのご両親とそのステキなお宅でゆっくり過ごさせて頂きました。残念ながらご本人はお忙しくされていてお目にかかれませんでしたが、コンサートにはご両親がお揃いで聴きに来て下さったのです。お二人は普段大阪府内にお住まいですが、週末になるとこちらに出かけて来られ、それぞれ趣味の時間などを持たれているそう。わが平林家憧れの生活です!お父様の楽しいお話を聞きながら、お母様のたいそう美味しい手料理に舌鼓を打ち、昔の建具などをそのまま残した居心地のいい空間で風の匂いを感じつつ静かに過ごした時間は、ちょっと忘れられないものとなりました。「夏休みに遊びにきたみたいやね。」と通崎さん。帰りに縁側で記念写真におさまりながら、心のこもったおもてなしを下さった谷本さんのご両親と、山の自然と、コンサートにご尽力下さったたくさんの方々に感謝なのでした。


13(日)晴れー!

昨日は、友人の山田姫の母娘とウチの母娘での久しぶりの「母娘会」。姫のお誕生日イブという事もあって(そう、だから今日は姫のお誕生日!ハピバースデーィ!)、ちょっとお洒落なイタリアンでランチをする事にしました。
そのレストランは梅田のイーマというビルの中にあります。落ち着いた雰囲気で、来ている人たちも大人ばかり、店員さんのサービスも押し付けがましくなく、居心地のいい空間でした。休日の特別ランチメニューを頂きましたが、味も私たちの口に良く合っていて、量もしっかりあり、4人は大満足。笑ってしゃべって、あっという間の2時間半で、「4人が元気で美味しく食べられる事が幸せだねー!」とお互い確認して解散しました。
その後ワタクシは移動していずみホールへ。知り合いが多く在籍している合唱団「淀川混声合唱団」の演奏会です。コンクールへも積極的に挑戦し、前に立つのは今大人気の指揮者とピアニストという事もあり、客席にたくさんの合唱関係者の顔が見えました。
不勉強なワタクシはほとんど知らない曲ばかりでしたが、いい気分で楽しみましたし、また勉強にもなりました。また、いい顔をして歌っている知り合いを見つけては、こちらまで嬉しくなって思わずニッコリしたりして。委嘱初演の作曲家は、まだ現役音大生という事にも驚きましたが、彼のピアノの先生が知人(ワタクシとピアノの師匠が同じで、高校生の頃から知っているのです!)である偶然にもビックリ。この世界、本当に皆繋がってますね!いよいよ恥ずかしくない活動をしなくては、と痛感した一夜でもありました。


22(火)多治見はくもり。

日本歌曲のコンサートを18日に終え、翌日朝から多治見へ。両親の好きな阿闍梨餅とお漬け物を数種類ゲッツして赤いフォーカスで高速をGOGO。
翌20日はダンナくんの名古屋のお友達hideさんオススメのひつまぶしの美味しいお店「あつた蓬莱軒」でランチ。並んだお陰ですぐに席に案内され、待ちに待ったひつまぶしをオーダー。関西で食べるうなぎに比べて甘みは控えめ、わさびやねぎなどの薬味も入るし、意外とあっさり頂けました。香りをお届けできないのが本当に残念です!しかし、量的にはおひつにギッシリと入っていたため、食後すぐには席を立てないほど満腹になってしまい、ちょうどお店の前が熱田神宮だった事もあり、腹ごなしに散歩。それほど日差しも強くない日だったので、気分もリフレッシュできお参りもできて大満足なランチ会となりました。
昨日は、お天気が良ければ両親とダンナくんと4人で駒ヶ根の千畳敷に出かけるはずが、朝からの曇天で予定変更。午後1時プレーボールの甲子園再決勝、駒大苫小牧vs早稲田実業をテレビ観戦する事に。結果は早実の勝ちで、暑さの厳しい中4連投した早実の斉藤くんは本当に素晴らしかったけれど、体調不良の中投げ抜いた駒大苫小牧のピッチャー田中くんにも大拍手!
そんなこんなでゆっくりさせてもらった多治見での夏休み。いつもお邪魔してワーワー言って帰る私たちに「またおいで」と言ってくれる両親に大感謝です。さぁ、今度は冬休みかな。楽しみ楽しみ。。


23(水)晴れ。夜になって暑さは少しマシ。

今ゆきやなぎでは、来年の演奏会に向けて信長貴富さんの「思い出すために」に取り組んでいます。やっと全員揃って音がとれてきて、リズムに慣れてきて、といった所でしょうか。
今日の練習では、4曲目の「ぼくが死んでも」を部分的にきーちゃん先生が歌ってみせて下さったのです。さらっと、でしたが、それがむしろいい感じで、出だしの「ぼくが死んでもー」の部分を聴いただけでも、もう涙が出そうになるのでした。声を張らずして表情豊かに歌う天才だと思います。あの曲は一昨年でしたか、京子さんがソロで歌われた事があります。かっこよくてステキでした。きーちゃん先生もソロで歌ったらいいのにな。特にあの曲は男性のソロで聴いてみたい。
間近で久しぶりに本物のいい声を聴いて、音量と伝わる思いは全く比例しないのだと実感し、また「歌、うまくなりたいな」と思わされたのでした。
そうそう、きーちゃん先生の声を聴きたい方は、10/7、8に尼崎アルカイックホールで「魔笛」があり、8日の方のタミーノは先生が歌います。ぜひ一度聴いてみて下さい!オススメです。


31(木)くもりがちの晴れ。夕立あり。

いよいよ演奏会も近づいてきたクリトメリア。2年前に続いて、今回またいずみホールの舞台に立ちます。もちろん選んだピアノはベーゼンドルファー!気持ちは盛り上がるばかりです。
プログラムは4ステージ構成になっており、1ステと4ステでは新実徳英さん、2ステでは信長貴富さん、3ステには聖母マリアに寄せる歌を数曲もってきました。団員さんの気合いが練習ごとに増しているのは勿論の事、彼女たちの持ち味である柔らかさとおおらかさがうまく伝わるようにと、ワタクシも京子さんも、オルガンの木島先生の大きなお力を借りて、最後の追い込みにかかっています。
前回は3ステージ構成で、最終のアラカルトステージを企画物にして締めたのですが、今回は2ステで組曲「空の名前」を取り上げ、全曲を通した集中力も必要となり、まだ休憩後に2ステージ残っているので、演奏会全体としても結構ペース配分が難しいかもしれません。 あとは、できるだけ「もっとああすれば良かった、こうすれば良かった」という事がないように練習を積み重ねて、あれが今のワタクシたちの一番だ、と言える舞台を皆で作りたいと思います。まずは元気に、いい笑顔をお客様に届けられるように、毎日を過ごしたいものです。

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