2007年12月の独り言

2(日)行楽日和。京都は人、人、人。。

昨日は名古屋での練習でした。全曲を初めて合わせたのですが、今までの信長さんの作品とは少し違うニュアンスの曲があったり、いつものあの信長節が炸裂したり、ファンにはたまらない楽曲となっています。今回もご一緒させて頂く指揮者の伊東さんの練習は、いつも感じる事なんですけれど、新しい発見があって楽しくて時間があっという間に過ぎていきます。歌い手さんたちは、積極的な姿勢と理解力で食いついてこられ、音楽を自分のものにされるのが見えるようです。ワタクシはと言えば(まぁこれ単なる言い訳なんです、すみません)、作品の良さと疲労の残りとでテンションが変に高いまま落ち着かず、足が地に着いていないような感じで全くダメでした。はぁぁ。。情けない。次回の練習までにしっかり根を張ったいい音を出さなくては、と心に誓ったのでした。
今日はお昼から日本歌曲の勉強会で京都へ。秋の観光シーズンで、周りは皆遊びに行く家族やカップル、友達グループばかり。道中楽しそうにおしゃべりしている様子は羨ましい限りでした。さて勉強会ですが、信州から上村先生をお招きし、一人ずつ演奏後にコメントを頂くというものでした。どなたとも何度も合わせをした訳ではない中、緊張しつつ息を合わせたりバランスをとる作業は大変だけれど、先生からの参考になるご意見に感謝はもちろん、本番二週間前のこの時期にいい経験をさせて頂きました。うしゃ、もう少しやってみよう。今年はあと一ヶ月だけれど、ワタクシの正念場はここからです!!


8(土)寒くなってきましたね。

シーズンまっただ中、毎日方々へさすらっております、にらもやしでございます。一日に三都物語(大阪、兵庫、京都)の移動も普通にあります。こうなると、移動時間を有効に使うしかありません。最近は読書が多いのですが(or惰眠)、お気に入りは藤沢周平さん、荻原浩さん。藤沢さんは「風の果て」を読んでファンになり、ダンナくんに借りた「三屋清左衛門残日録」も夢中になって読み、今は「蝉しぐれ」を読んでいるところです。荻原さんは少し前に「神様からひと言」を読んで以来気になる作家さんで、先日「明日の記憶」を読んでいて電車を乗り過ごしそうになったり(苦笑)。でも、別に小説しか読まないという訳ではなく、本屋さんに行けば相変わらずお料理の本コーナーが大好きなのです(ただし空腹で行くと大変、読む本読む本にお腹がグゥグゥ反応して、かなり恥ずかしい事になります)。
この時期の電車移動は、風邪が流行っていたりすると気が重くなる事もありますが、そういうリラックスの時間として使えば、かなり有効だと思うのです。特に読書は、電車の中でありながら時間も空間も飛び越えて旅に出られる訳ですから。リラックスのためには、グッと読み込むジャンルではなくて、すぅっとその世界に入る事ができるタイプの本がいいかな。肩が凝ったり電車に酔ったりして、フラフラでピアノを弾く訳にもいきませんから、ね。


12(水)くもりがち。ヌクい日。

今年度大学合唱団定演シーズン、ワタクシの出演する最初の定演は、日曜日に京都コンサートホールで開催された京都府立大学合唱団第50回記念演奏会でした。大きな記念という事で、OBOG合同によるステージがあり、そこで2台のピアノの伴奏者の一人として呼ばれ、弾いてきました。このステージのピアニストに呼んで下さったのがOGであり他団でもお付き合いのある藤田さんだった事、常任ピアニスト川口さんが同じ大学の後輩で今回デュオのパートナーであった事、信頼する伊東さんが指揮者だった事、信頼する中谷さんによる調律で、信頼する譜めくりスト佳子ちゃんだった事など、ワタクシにとって本当に安心できる気持ちのよい環境の舞台でした。そして、たくさんのお客様に見守って頂けた事も大きな力となりました。本番での歌い手さんたちの表情もまた素敵で、数少ない合わせでもこんな風にお互いに心を通わせる事はできるのだと、音楽と人の力にただただ感謝!!今後は現役の彼らが次代の団員さんたちにこの思いを伝えて、次に開催されるOBOG合同の時には更にいいものが作り上げられるようにと願うばかりです。皆さん、本当にお疲れ様でした!


16(日)寒い日。でも洗濯物は干してみた。

今年の大学合唱団定演はデュオづいているワタクシ、昨日終えたハイマート合唱団の第2ステージ、鈴木憲夫作曲「永久(トコシナ)ニ」では友人にパートナーを頼み、連弾で伴奏しました。大学合唱団との共演は初めてという友人Yさんは、ソロや伴奏では滅多に立つ事のないような大きなホールやそこに来られるだろう大勢のお客様を想像し緊張をしていたそうですが、弾き始めるとその緊張はうまく解けたようで、学生たちの本番テンションに負けじとフルパワーでの熱演となりました。あの曲のもつ普遍的でスケールの大きなテーマを、詩をもたないワタクシたちも音に変えて届けたい、という一心で弾いていたように思います。
今日は、たまっていた洗濯物をやっと全部洗って干して、久しぶりに休みがとれたダンナくんとゆっくり昼食を摂ったり、彼が散髪したいというので、出かけるついでに一緒に夕方買い物に行ったり、心の換気をしたのでした。ワタクシも明日の本番が終わったら、今度こそ髪を切りに行こうっと。


23(日)ヌクい日。クリスマス前なのに。

今年最後の舞台、大谷大学混声合唱団の定演が昨日終わりました。副指揮者青谷さんのステージ「朝のパン」では爽やかな詩と優しい曲調にただ流されてしまわないように思いをのせて、佐藤先生のステージの「ミサ」ではジャズっぽいリズムや間合いにも祈りの響きを溶かし込むように、正指揮者木曽さんのステージ「刻の彼方へ」では少人数でもスケールの大きな作品に負けない表情や気迫を、それぞれ課題はたくさんありましたが、ギリギリまで不安と戦いながら、それぞれなんとか形にして舞台にのせました。彼らが限られた時間を精一杯頑張った事が伝わったとしたら幸いです。終演後、聴きに来て下さったOBOG他知り合いからも愛のある叱咤激励をたくさん頂き、本当にありがたい事です。まだまだ感想等受け付けております!
明けて今日は「葡萄の樹」を聴きに京都コンサートホールまで行ってきました。伊東さんが指揮をされている合唱団で、知り合いが何人かオンステしているというので興味もあり、楽しみにしていたのです。意欲的なプログラムはさすが、ついついいつも「イケズ耳(アラ探しと言った方がわかりやすいか)」で聞いてしまうワタクシも、ほほぅと感じる箇所がたくさんありました。男声の優しさにあふれる響きに女声の混ざりの良い清潔な声が溶けていい感じなのです。ワタクシとしては、特にアラカルトステージでのKentaro Satoさんの曲が気に入りました。不勉強で全くこの方の曲を今まで存じ上げなかったのですが、深く反省。他の曲も機会があれば是非聞いてみたいと思います。
合唱好きだった父の命日を明日迎えるこの数日間を合唱漬けで過ごすなんて、なんだかちょっと親孝行のような気もしたり(ただの偶然か、いやいいんです、笑)。でも谷混の定演、アンコールで松浦先生が振って下さったU Boj、あの男声合唱曲はグリーメンだった父も愛唱していた曲なので、懐かしいような嬉しいような気持ちで聴きました。
明日、このあたりは雪が降りそうにありませんが、どうぞ皆さん良いクリスマスを!

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