2010年1月の独り言

3日(日)くもってます。

皆様、あけましておめでとうございます。

実は年末にパソコンのハードディスクが完全に壊れてしまい、途方に暮れていたのでございます。このホームページの事はもちろん、いろんな作業に支障をきたしてしまいました。年賀状、絵の印刷以外は久しぶりにすべて手書きだったのですが、その人の事を思い浮かべて書くのもなかなかいいものです。
年末年始は例年通り多治見に帰っておりました。今回は義弟の家族も年末から合流だったので、にぎやかな年越しでした。皆が元気で笑いのある時間を過ごせるのは、本当にありがたい事だと思います。
また今年もいろんな場所へさすらって行こうと思います。そこで一人でも多くの方の心に響くような音楽を作りたい。毎年同じ目標のようですが、これはきっと一生のテーマでもあります。新しい出会いにも期待しつつ、仲間や家族に感謝しつつ、活動を続けられたら嬉しく思います。
2010年もどうぞよろしくお願いいたします。


12日(火)くもり時々雨。夜になってどんどん冷えてきました。

仕事柄、いろんな音楽に出会います。昔から勉強を積んできたクラシカルな物ももちろん好きなので、余暇にCDを聴いたり、演奏会を聴きに行って「再会を喜んだり」もしますが、現在活動中の作曲家による新作を演奏するという、今生まれたての一番新しい音楽に触れる機会もあります。
それとは別に、出会い頭にぶつかるようにして触れる事もあります。
たとえば、去年(2009年6月の日記にも書きましたが)テレビで坂本龍一さんのライプをやっていました。それはその少し前に放映予告をたまたま見ていたので、録画しておいて後で見ました。ピアノを2台向かい合わせにセットして、片方はあらかじめ自動演奏するようにしておき、自分はもう一台の方をライプで弾くという試み。心惹かれる曲がたくさんありました。その中で気になっていた「to stanford」。大変美しい楽曲です。実はこれ、作曲が坂本さんではありませんでした。コトリンゴ、という人らしい。不勉強なワタクシはそれまでその名前を知りませんでした。ずぅっと気になっていたので、先日調べてみましたら、「to stanford」が入っているCDが出ているとのこと。早速購入して聴いてみました。コトリンゴさんはピアノを達者に弾きつつ、歌を歌っています。そして不思議な響きのする声の持ち主でした。ジャズテイストの楽曲もあれば、ポップで軽快な楽曲もあります。その彼女の才能を、坂本さんが自分の番組宛に送られてきた音源から見出したのだそうです。なるほど。坂本さんはただ音楽だけじゃなく、いろんな才能の持ち主なのだ、と再確認した次第です。世に出る人は、才能がひとつじゃないんですね、きっと。それがいろいろ絡んで大きくなって、誰にも真似のできない事になってくるのだと思います。素晴らしい。。


15日(金)寒さがほんの少し緩んだ晴れの日。

ある友人から、思いがけなく別の友人(同級生)の訃報を聞き、今かなり衝撃を受けています。

その友人とは、もうずっと連絡をとる事もなくなっていました。もう何年も前に途絶えていたけれど、「便りがないのは元気な証拠」とそのままになっていました。そして、「仕事をバリバリ頑張っている」と人づてに聞いて、安心していました。ところが三年ほど前から闘病していたというのです。ちゃんと治してから会おう、と誰にも会わずに、誰にも知らせずに、治療に専念していたそうです。頑張り屋だったから、辛い治療があっても治す執念をもって病気と闘い続けたのだと思います。数日前に息を引き取られたそうです。教えてくれた友人は、ワタクシが知り合うよりずっと前から知り合いで仲も良く、職場が近かった事もあって、少し事情を知っていたようです。電話口では気丈に話してくれたけれど、想像しているより遥かにショックを受けているに違いありません。ましてや親御さんの悲しみはどれほど深いか、本当に胸が痛くなります。

どう言えばいいか、言葉が今は見つかりません。ただ静かにご冥福を祈りたいと思います。闘病、きっと大変だったよね。本当にお疲れ様でした。どうぞ安らかにお休み下さい。


24日(日)快晴。

今日は大阪大学男声合唱団の定演でした。レセプションに出席して、さきほど帰宅。実家の母と、仲良しの友人Yさんとが嬉しいメールをくれました。お目にかかれませんでしたが、他に知り合いも聴きにきてくれていたでしょうか。いつも本当にありがとうございます。

今回は高嶋みどりさんの「かみさまへのてがみ」。これは数年前メディックスの定演で混声版を演奏した事があります。男声版は未出版なので、今回のために楽譜を初演団体から入手、そして浄書したものを使用。ただし、一部疑問の残る箇所などもあったので、混声版の楽譜を引っ張りだしてきて確認したのですが、懐かしい書き込みなどあって、思わずしばらく見入ってしまいました。今この部屋にある書き込みのある大量の楽譜は、間違いなくワタクシの大切な財産です。

来年度は夏のジョイントからイッチョカミする事になっています。そう言えばこの前の練習時に「2011年の定演の日程ですが。。」と依頼されました。阪大男声のメンバーたちは、おおむね照れ屋さんなようで、普段はなかなか声をかけてくれないのですが、どうやらワタクシのピアノは気に入ってくれているようです。
とか言いつつ、今日のパンフには「ともこクラブ」なる写真が掲載されておりました。いつだったか練習が終わった時に「先生、定演のパンフレットに『ともこクラブ』の写真を掲載したいので、撮ってもいいでしょうか。」と言われ、団員さん何人かに囲まれた感じで撮ってもらいました。よしっ、嫌われてはいないぞ。と、ここまでは良かった。微笑んで佇むはずが、いつものクセでピースサイン。うわ、なんだそれ。ピアニストの威厳だとか、誇り高い感じとかゼロですよね、まったく。

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