2010年9月の独り言

5日(日)本当に今年はどうかしてますね。まだまだ暑い。

怒濤の「一週間に三本番!」を終えました。29日には4つの女声合唱団によるジョイント「The Earth Hugs Concert」、31日は「通崎睦美マリンバコンサート 道がないところにも道がある」、そして昨日は「パナソニック合唱団定期演奏会」。

ジョイントコンサートは、タイトルにもあるように、女声合唱団ならではのテーマ「母、大地、命」が全編に盛り込まれていて、4つの団がそれぞれ選曲にも工夫をこらし、また合同曲もその流れに沿ったもので統一され、年代の違う団が交流しながらお互いの良さを認め合う場になったように思う。打ち上げの場での和やかさが印象的だった。
ワタクシが伴奏したSotto Voce(指揮は飯沼京子さん)、今回久しぶりに共演したのだけど、すっかり安定感のある団になっていて正直驚いた。団の雰囲気も、仲はいいけど甘え合っているのではない感じに好感が持てるし、そういう事は音楽に如実に出るように思う。

通崎さんとのコンサートは、林光さんと野田雅巳さんと港大尋さんという個性的な作曲家による作編曲作品を集めて楽しもうという企画。彼女の音楽はもちろん、曲の合間でのおしゃべりや風貌(衣装とか表情とか)も含めて、きっとお客様は魅了されたことと思う。終演直後に林光さんが「良かったよ。」と笑顔で楽屋を訪ねて下さった。

終演後にロビーに出たら、お客様も皆いいお顔で楽しそうに帰路についてらして、主催側の方々も喜んでらして、ワタクシがお誘いした知人たちも皆楽しんでくれたようだった。彼女の演奏を初めて聴いたという人も、すっかり彼女のファンになった様子。合唱とのアンサンブルの時とはまた違うにらもやしの事を新鮮に感じて下さったようだった。いい機会をくれた通崎さんに感謝。

パナソニック合唱団とは、今回三度目の共演で千原英喜さんの「良寛相聞」を演奏した。大人の愛のやりとりをパナソニックさんと作っていくのは楽しかった。ワタクシは言葉を持たない立場なので、音で何かを投げかける役回りとして練習の時から精一杯やってみた。指揮の本城さんはじめ、受けとめてくれた団員さんがたくさんいらしたようで嬉しかった。打ち上げで少々文句めいた事を言ってしまったけれど、皆さんイヤな顔をせず聞いて下さった。オトナな人たちなのだとあらためて思った。
この後は来月のコンクールに向けて、さらなる高みを目指して練習される事と思う。合唱のための基礎体力は既に持ってらっしゃるはずだから、音楽に対して謙虚で誠実な演奏をされればきっと結果はついてくるはず。せっかくご縁のある団だから、陰ながら応援していようと思う。

・・って、ワタクシも今年のコンクールでは三団体(中部も入れたら四団体!)も伴奏するんだった!さぁ、自分も頑張らなきゃだわ!


27日(月)朝は晴れていましたが、午後になって雲行きが。。

急に秋めいてまいりました。皆様、すっかりご無沙汰しております。お蔭様でワタクシは相変わらずバタバタさすらいつつ元気にしています。

昨日一昨日と中部合唱コンクールのため三重県の津に出かけておりました。(そこで出会った何人かの方に「にらもやしとまとさんですよね?HP見てます。」と声をかけられビックリ。本当にいろんな方がここを訪ねて下さっているようで恐縮至極です。マメに更新していなくてごめんなさぁい!)
ワタクシが出場したのは土曜日、名古屋大学コール・グランツェの伴奏でした(指揮は伊東恵司さん)。8月上旬に愛知県大会を突破して一ヶ月と少し、その時に残した課題の克服を目指して、酷暑をどうにか乗り越えてみんな頑張ってきました。結果、なんと金賞!ただ、三団体が金賞受賞した中で三位だったため、残念ながら全国への切符は逃してしまいました。でも終わった時に伊東さんが「課題曲は今までで一番いい出来だった。僕はそれで今回は満足です。」と笑顔でおっしゃって、その言葉を聞いた皆が本当に嬉しそうにしていたのが印象的でした。

明くる日には、来年伴奏させて頂く予定の合唱団まいさんが出場されるため、またホールへ。雨森さんに「自分でも、聴いた団体を審査してみると勉強になるよ。」と言われた事もあって、三階席に座って、中学校同声部門から一般A部門B部門まで、初めて自分なりの基準で採点をしてみたのです。実に審査員の先生方のご苦労が身にしみました。そして、印象的な演奏というのは、楽譜がしっかり丹念に読み込まれ、じっくり音楽が練り込まれている上に初めて立体的に浮かび上がって、結果耳ではなく心に届くのだという事を、あらためて痛烈に感じました。出演した皆さん、審査員の先生方、裏方の皆様、聴いて下さった方々、本当にお疲れ様でした。
合唱団まいの皆さんは金賞を受賞、全国大会に駒を進められました!コンクールだという事をつい忘れてしまうほど自由自在で生き生きとした、しかも色気のある音楽にクラクラしました。雨森さんがもう一つ指揮をされたHIKARI BRILLANTEさんも全国大会出場です。透明感のある美しさとしなやかさを兼ね備えた演奏でした。(ちなみに、ワタクシの採点でも両団はもちろん金賞でした!)

さて、10月10日と11日はいよいよ関西大会です。今年はどんな団体のどんな演奏が全国大会へ送られる事になるでしょうか。ワタクシは今年三団体関わっています。ひとまず当日までは、その数分に凝縮して一番いい所が出せるように、頑張ってみたいと思います。出場される皆さん、ベストを尽くせるようにあと少し練り込みましょうねっ!!

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