2011年1月の独り言 |
11日(火)晴れたけど、寒い日。ここのところずっと寒い。 皆様、遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。 ワタクシの新年は、佐賀県での合唱団MODOKIとの練習を終えてやっと訪れたような状況です。 今回練習した「五つの童画」という作品は実に素晴らしい!合唱もピアノも難しい曲だけれど、その分深く読み込めばどんどん奥に世界が広がって、間違いなく三善晃さんの傑作のひとつであると思います。ワタクシ、今回は代役ピアニストとして練習に参加した訳ですが、今年の暮れ(12/23)CANTUS ANIMAE演奏会にて全曲弾くのに、手がかりとなるヒントをたくさん頂きました。現段階では自分自身まだ出来ていない事だらけですが、間違いなく精一杯取り組めたし、練習後の皆さんの笑顔に救われました。今回初めてご一緒したMODOKIの皆さん、ワタクシを信頼して代役に呼んで下さった雨森さん、本当に充実した時間をありがとうございました。10時から20時半という長丁場、お疲れ様でした。たしかに大変だったけど、楽しくて時間が経つのが速かった気がします。 練習後の宴会にて、MODOKI指揮者の山本さんと。 同じく宴会にて、団員さんたちと。団長さんはじめ、同年代の方が多くて楽しかった! 来る3/13、東京の北とぴあさくらホールにて、MODOKI&CANTUS ANIMAEのジョイントコンサートがあります。単独ステージが盛りだくさんなのはもちろん、合同ステージでMODOKI指揮者の山本さんによる「風紋」、そしてCANTUS ANIMAE指揮者の雨森さんによる「五つの童画」が演奏されます。本番では前田勝則さんがピアノを弾かれます。14時開演です。お時間のある方、ぜひ聴きに行かれてはいかがでしょうか。きっと熱い魂の音楽がそこで繰り広げられるはずです。単独団での練習でさえその熱さを体感した人間が言うのですから、間違いありません!! そして、東京方面にお住まいでワタクシを知って下さる歌い手の方、12/23ぜひ「五つの童画」で一緒に舞台にのりませんかぁ? 16日(日)今日は特別寒いっ!!最低気温は大阪でも氷点下だとか。むぅ。 先週佐賀県まで遠征し「五つの童画」を弾いて、今週水曜日には東京のCANTUS ANIMAEの童画練習に参加、昨日は名古屋大学混声合唱団コール・グランツェの定期演奏会で「天使のいる構図」の混声版初演でした。新年もなかなかいい感じにさすらっております。 昨日のグランツェ演奏会に来て下さった皆様、ありがとうございました。難曲でしたが、学生たちはかなり気合いを入れて頑張っていました。コンクールの時よりずっと良かった、とOBの方が声をかけて下さいました。嬉しいですね。どうしても今日の午前中から活動したかったために、終演後ゼロ次会にだけ参加して、譜めくり佳子ちゃんとダンナくんと三人で帰りました。あの後の打ち上げ、みんなきっと楽しく盛り上がった事と思います。ワタクシの心の中には、今もしらかわホールの素敵な余韻が残っています。いい響きに助けられ、お客様に恵まれ、本当に幸せな時間でした。 終演後、舞台袖にて伊東さんと。 帰ると友人Yさんからメール着信。ついに謎の予定の全貌が明らかに! 実はワタクシ、来年1月15日に大阪のいずみホールにてピアノ協奏曲を弾く事が正式決定しました!しかも大好きなベートーヴェンの4番です。友人Yさんと、その同級生Sさんは、それぞれモーツァルトを弾きます。詳しくはまた放浪予定のところにUPします。ずっとご無沙汰ばかりで失礼していたワタクシのような弟子に声をかけて下さり、こういう機会を与えて下さった師匠に心から感謝します。さぁここから一年、ベートーヴェン先生の魂の音、心の声に迫ってみたいと思います。ワタクシがどんなソロを弾くのか興味のある方、また、ワタクシに興味は別にないけどこの機会にピアノ協奏曲っていうものを聴いてみようかなという方、心よりお待ち申し上げております。 20日(木)少し寒さが緩んだかな。 昨日はゆきやなぎ練習後、先週に引き続き東京へ行って参りました。今回は、CANTUS ANIMAEの「月一音楽会」に参加するためです。 この「月一音楽会」というのは、月に一度、あえて現在抱えているレパートリー以外の楽曲を取り上げ、いつもの19時〜22時の練習時間内に仕上げてみよう、という取り組みなのです。今回の課題は、ブルックナー作曲ホ短調ミサより「Credo」でした。元々は管楽オーケストラによる伴奏なのですが、ワタクシがピアノでその部分を担当、皆さんと一緒に勉強してきた訳です。 事前に雨森先生から「木管、金管のニュアンスまで立ち上るような音で弾いてほしい」と言われていた事もあって、家にあった父のライブラリーから、オイゲン・ヨッフム指揮の「ブルックナー:宗教合唱曲全集」という分厚い組になったレコードを引っ張りだして聴いてみたのです。不勉強なワタクシ、今回このために初めてこのレコードを聴いたような次第でした。そこには、演奏効果を狙ったような派手さとは無縁の、ただ神と対話して作られたような厳かな音楽がありました。地味だとか、冗長だとか、いろんな事を言う人がいて、かく言うワタクシも敬遠していた一人ですが、しっかりと聴いてみなければわからない魅力がたしかにあるのです。なんとか歌い手の皆さんが楽しく音楽に没頭して歌えるように、ヨッフム先生の音楽を参考に研究できる所はやってみました(管楽器のロングトーンも、気持ちだけはやってみたつもりです!)。練習後、皆さんの笑顔を見て本当に嬉しく、また勉強の機会を頂いた事に感謝するばかりでした。次回の月一音楽会も、ブルックナーのミサから別の曲を取り上げる予定で、ワタクシ再びオケ担当に参上です。また日が近づいたらヨッフム先生のレッスンを受けねば! 23日(日)大阪に戻ると若干暖かい気がします。。 昨日の夕方に移動して、長野県伊那市での合唱団まいの練習に初参加してきました。昨日の19時から21時、そして今日の10時から15時まで。今年6月に共演する「光る砂漠」、それと、近々結婚される団員さんの披露宴で歌う寺嶋陸也さんの「風になりたい」の練習でした。 「光る砂漠」は、以前東海メールクワイアーと共演した事があると伝えていたため、雨森先生はあえて事前に打ち合わせを全くせずに練習開始。思う通りにまず弾いて下さい、との事でした。所々細かなテンポ設定の違いなどはあったものの、音楽的にはほとんど違和感もなく弾く事ができて、本当に幸せに思いました。「風になりたい」の方は、合唱と合わせてみると自分の音楽をどうしたいかがどんどん見えてきて、面白いようにイメージが湧いてきたのです。 雨森先生も団員さんもいい手応えを感じて下さったようで、まずは一安心です。まいさんとの共演の機会も、今年まだたくさん控えています。さぁ、ここから本番までどう積み重ねていくか、ですね。昨日今日で、やっと種を植えた状態、と言えるでしょうか。今年はいろんな場所にいろんな種を蒔いているので(苦笑)、どれも枯らす事なくしっかり実りがあるように丹誠込めて育てたいと思います! |